アパレルブランドを立ち上げたいというファッションデザイナーや、手芸好きで、ミンネやcreemaで作ったものを販売したいというクリエイターにとって、大きなハードルは生地・アパレル副資材の仕入れだと思います。
東京の日暮里の問屋街や大阪の船場センタービルの問屋の集積地のようなところに買いに行く人が多いかと思います。ロットや単価の問題以外に実は一番のネックとして、商品のリピート性がないというのが一番大きいかと思います。ド定番品以外は、見切り品だったり、その場その場で仕入れたものが店頭に並んでいることも多く、売れ行きがいいので、後日、追加しようとしてもできないことが多いです。
そのため、できるだけ安定供給しているテキスタイルコンバーター、生地問屋と取引したくなるのですが、まだまだ古い狭い業界なので、伝手がないとなかなか直接の商売はできず、二次問屋(代理店のようなもの)経由で買ってくれと門前払いされてしまったという話をよく聞きます。
宇仁繊維、マスダあたりは、比較的、口座を開いてくれることが多いですが、直接売ってくれるという話になってもやはり、最初は支払いは前入金ということが多く、キャッシュフローが厳しくなります。
遅れている繊維業界でも仕入れができるBtoBサイトが増えてきました。多くのサイトでクレジットカードなどの決済サービスを利用しているので、開業したばかりの個人事業主でも比較的取引しやすく、キャッシュフローのメリットも大きいです。
スーパーデリバリー
https://www.superdelivery.com/
東証一部上場企業のラクーンが運営しています。BtoBサイトの草分け的存在です。テキスタイル限定ではないので、検索で絞込む必要があります。
バイヤー会員登録が必要で、月会費2,000円(税抜)が必要になります。
決済方法は、クレジットカード・後払い(Paid)・代金引換
テキスタイルネット
大手繊維商社、豊島が運営するテキスタイルのBtoBサイトです。
豊島、ヤギ、田村駒、島田商事など約20社のテキスタイルコンバーター(繊維商社)とアパレル副資材問屋(付属屋)が販売しており、10,000品番以上の品揃えがあります。
決済方法は、クレジットカードのほかにコンビニ払い、売掛決済サービスが利用できます。
テキスタイルモール
【追記】2023年1月31日でのサービス終了が発表されました。
北陸産地の大手織布メーカー 丸井織物が運営しており、テキスタイルネットと同じようなテキスタイルのBtoBサイトです。
瀧定名古屋、清原などが参加しており、約30社のテキスタイルコンバーターが販売しています。アイテム数は、2,300品番です。
決済方法は、銀行振込・クレジットカード決済・後払い決済が利用できます。
スマセル
KLab Venture Partners株式会社等のベンチャーキャピタルから出資を受けているスタートアップ起業、株式会社ウィファブリックが運営しています。
繊維・ファッション業界のフリマサイトという位置づけになったおり、キャリー在庫を業界で言う「見切り」の商売ができるサイトです。アパレル製品中心ですが、テキスタイルも販売されています。
商品ラインナップは限られますが、使えそうなものがあれば、安く買うことができます。ただし、見切りの商売は、買った後のアフターフォローが十分に受けられないケースもありますので、注意して仕入れる必要があります。
決済方法は、三井住友銀行のエクスローサービスを利用することになりますので、残念ながら、前払いをする必要があります。
APPARELX
副資材問屋 オークラ商事EXCY が運営しているアパレル資材BtoBサイトです。ボタン、裏地、ファスナーなど付属中心に取り扱っています。
また、ユニークな機能として、AI(人工知能)を取り入れており、探している商品の画像をアップロードすると近いものをレコメンドするというサービスをしています。
決済方法は、クレジットカード・銀行前払い・代引き・掛け支払いを選択することができます。
Fably(ファブリー)
繊維専門商社の株式会社ヤギが2020年1月に開設した販売サイト。同社の主力製品である日本製ストック型ジャージーテキスタイルを中心に販売しています。法人であれば、与信審査の上、口座開設されます。個人の場合でもクレジットカード決済が可能です。
KIZIARAI(きじあらい)
https://www.bird-fab-studio.jp/
Bird fab studio が運営する「織物産地とアパレルを直接繋げる」をコンセプトとするBtoBテキスタイルプラットフォームです。
無料で登録でき、リスク素材のみスワッチ依頼可能です。
tunageru(つなげる)
株式会社ディープラストレーディングが運営する生地の卸売・仕入れサイトです。テキスタイル生産業者とアパレルなどの生地購入業者を直結させる機能を持つサイトです。クレジットカード、掛け売りサービス「Paid」が利用可能です。
プリントやジャカードなどのオリジナル生地別注サービス「made-to-order」サービスも行っています。
生地問屋YAMATOMI
1946年創業の老舗生地卸問屋、有限会社山冨商店が、運営する生地販売サイトです。クレジットカード決済のほかに、ビジネス会員になると売掛決済サービスを利用することができます。
【追記】
業界最大手のテキスタイルコンバーター スタイレムの生地も取り扱っている点も魅力です。
スタイレム自社運営のSTYLEM FABRIC STOREがローンチし、直接購入できるようになりました。
maruam
尾州の老舗テキスタイルメーカー 株式会社ノリタケが運営するテキスタイル販売サイトです。
JFWテキスタイル・オンライン・サロン(JTO)
https://jfw-textile-online.com/
JFWが立ち上げた、日本発テキスタイルのポータルサイトです。リアル展示会である日本最大のテキスタイル商談会「Premium Textile Japan」、「JFW Japan Creation」と連動しています。
購入はできないので、BtoBサイトというわけではないのかもしれませんが、産地、機能などの情報もまとまっていて、生地の情報を探すのに非常に役に立つサイトです。
Apparel Parts Market
Apparel Parts Market(アパレルパーツマーケット)は、アパレル服飾資材の専門商社 清原株式会社のBtoBオンラインサービスです。
ボタン、ファスナー、リボン、テープなど、アパレル製品の物作りで必要な副資材を
弊社オリジナル商品をはじめ9000点以上取り揃えています。
STYLEM FABRIC STORE
業界最大手のテキスタイルコンバーター スタイレム瀧定大阪株式会社の直営テキスタイル販売サイトです。
決済はクレジットカードか銀行振り込みが利用できます。生地取引の特性上、発注時に金額が確定できないので、クレジットカードは注文時に20%をデポジットで決済し、残りを出荷時に決済するしくみとなっています。
DIGITAL FABRIC®
生地のテクスチャーと物性をデータ化した「DIGITAL FABRIC®」を軸として、様々な3Dサービスを展開しています。1データあたり4500円で販売しています。
プリントオンデマンド
10mからインクジェットプリントを依頼できるプリントオンデマンドサービスもしています。生地と図案は指定となっており、生地の持ち込みやオリジナル図案を使えるわけではないため、完全オリジナル生地が作れるというわけではないですが、選択肢は大きく広がります。
DICROS ONLINE STORE
ニッケグループの合繊メーカー、第一織物のBtoB-ECサイトです。第一織物はダウンの表地などに採用される合繊薄地織物に定評があり、欧米有力ブランドにも多数採用されています。
購入希望の際は、簡単な審査後、ネットで生地の購入が可能です。各品番で全色の見本をつけたスワッチ2点まで無料で提供。クレジット決済のほか、クロネコヤマトの掛け売りサービスも利用可能です。
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